テレアポがきつい・辛い7つの理由と対処法|しんどい・辞めたいときの判断基準
テレアポがきついのは、断られ続けること・成果が見えにくいこと・きつい言葉を受けることに、ノルマやリストの質といった「自分では変えにくい条件」が重なるからです。 辛さの原因が、台本・目標の立て方・考え方のように自分で直せるものか、リスト・ノルマ・相談体制のように職場で見直すものかを分けると、打つ手がはっきりします。
テレアポや電話営業がしんどくなる理由を7つに分けて説明します。続けて、法人営業・新卒・アルバイトといった立場ごとのきつさ、今日から試せる6つの改善方法、テレアポのスキルを高めるコツを取り上げます。もう限界で辞めたいと感じたときの判断の目安と相談先、2026年10月から事業主の義務になったカスタマーハラスメント(カスハラ)対策にも触れます。内容は2026年11月時点の情報です。
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テレアポがきつい原因の早見表(辛さの種類別)
テレアポのきつさは、断られる・成果が見えない・きつい言葉・単調さ・ノルマ・受付の壁・リストの悪さの7種類に分けられ、それぞれ原因と直し方が違います。 「テレアポがしんどい」とひとまとめにすると、気合いで乗り切るか辞めるかの二択になりがちです。まずは、いまの辛さがどれに近いかを下の表で確かめてください。
| 辛さの種類 | よくある場面 | 主な原因 | 対処の方向 |
|---|---|---|---|
| 断られ続ける | 午前中に30件かけて、すべて「結構です」で切られる | 突然の電話は断られるのが普通という前提を知らない | 断られる前提で、話せた件数など途中の成果を数える |
| 成果が見えない | 1週間アポが0件で、やり方が合っているか分からない | 結果(アポ数)しか見ていない | 行動目標と段階別の件数を記録する |
| きつい言葉を受ける | 名乗った直後に怒鳴られる、人格を否定される | 相手の苛立ちが担当者個人に向けられる | 受け流す手順を決め、度を越えたものは上司に報告する |
| 単調さ | 同じトークを1日に何百回も繰り返して疲れ切る | 変化や工夫の余地がない進め方 | トークの比較検証など、小さな実験を入れる |
| ノルマ・数字の圧力 | 架電数やアポ数が毎日貼り出され、詰められる | 結果だけで評価される職場の仕組み | 自分の行動目標を持ち、評価の基準を上司と確かめる |
| 受付の壁 | 「担当者は不在です」「営業電話はお断り」が続く | 担当者名が分からないまま電話している | 受付への用件の伝え方と、かけ直す時間を変える |
| リストが悪い | 「うちは対象外」「その番号は使われていません」が多い | 商材に合わない相手や古い番号が混ざったリスト | トークより先に、リストの条件を見直す |
表の上の4つ(断られ続ける・成果が見えない・きつい言葉・単調さ)は、主に自分の工夫で軽くできる辛さです。下の3つ(ノルマ・受付の壁・リストが悪い)は、職場の仕組みやリストの見直しが必要な辛さです。下の3つに当てはまるのに話し方だけを直しても、成果は変わりません。そのうち「自分が向いていないのでは」と思い込んでしまいます。
どちらに当てはまるかで、次に読むべき改善方法も変わります。下の図は、7種類の辛さと、本記事の改善方法1〜6の対応を示したものです。
仕事で強いストレスを感じること自体は、テレアポに限った話ではありません。厚生労働省「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査)」(2025年8月公表)によると、仕事や職業生活で強い不安・悩み・ストレスを感じる事柄がある労働者は68.3%でした。内容(主なもの3つ以内)は「仕事の量」43.2%、「仕事の失敗、責任の発生等」36.2%が上位です。「顧客、取引先等からのクレーム」も20.7%が挙げています。20〜29歳では「仕事の失敗、責任の発生等」が38.7%、「顧客、取引先等からのクレーム」が26.6%と、全体より高くなっています。断られることや冷たい対応に落ち込むのは、珍しい反応ではありません。
強いストレスの内容を上位から6つ並べると、次のとおりです(強いストレスを感じる事柄がある労働者を100とした割合、主なもの3つ以内の複数回答)。クレームは6番目ですが、5人に1人が挙げています。
出典: 厚生労働省「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査)結果の概況」 (常用労働者10人以上の民営事業所で働く労働者8,596人の回答。内容別の割合は、強いストレスを感じる事柄がある労働者を100とした値)。
テレアポが辛い・きついと感じる主な理由
テレアポが辛いと感じる主な理由は、断られ続けること、成果の実感が湧かないこと、暴言を受けることに加え、ノルマ・単調さ・受付の壁・リストの悪さの7つです。 テレアポが辛い・きついと感じるのは、不自然なことではありません。以下、理由ごとに辛さが強くなる場面を挙げます。
基本的に断られ続ける
テレアポは電話機と番号リストだけで始められ、短時間で多くの相手にアプローチできる営業手法です。一方で、電話を受ける相手にとっては突然の電話なので、基本的には「断る」方向で対応する人が大多数です。相手が仕事中の時間帯に電話をかけることも多く、顔が見えない分、相手は気軽に断れます。
数字は商材やリストで大きく変わりますが、たとえば1日に100件かけて、担当者と話せるのが十数件、日程の話まで進むのが1〜2件という日もあります。この場合、80件以上は話を聞いてもらう前に終わるので、1件ごとに落ち込んでいると気持ちがもちません。断られる回数の多さが、テレアポのきつさの大きな原因です。
成果につながる実感が湧かない
テレアポの目的はアポイントを取ることですが、実際にはアポが取れる件数よりも断られる件数のほうが圧倒的に多くなります。100件かけて1件もアポが取れない日が続くと、「本当にこの方法で取れるのだろうか」と疑問がわいてきます。
とくにきついのは、最初のアポを1件取るまでの期間です。まだ自分なりの成功パターンがないため、何を直せばよいかも分かりません。アポの数だけで自分を評価していると、受付を通れた、担当者に用件を伝えられた、といった前進が目に入らず、「何も進んでいない」と感じてしまいます。
暴言を浴びせられることがある
電話をかける相手によっては、営業電話そのものを快く思っていない場合があります。忙しい業務の合間に突然かかってくる電話に、思わず怒りをぶつけてしまう人もいます。「二度とかけてくるな」と怒鳴られる、会社や商品をけなされる、といった経験は、テレアポを続けるうえで大きな負担になります。
暴言を浴びせた相手は、担当者個人を攻撃しているわけではないことがほとんどです。理屈の上では分かっていても、いざ暴言に直面すると心が削られます。ただし、人格を否定する言葉や長時間の威圧まで「テレアポだから仕方ない」と我慢する必要はありません。度を越えた言動への考え方は、改善方法の「4. 暴言への対処法を見つける」で説明します。
ノルマや数字に毎日追われる
テレアポは、架電数・通話数・アポ数がすべて数字で残る仕事です。成果が数字ではっきり見えるのは良い面もありますが、日報やチームの集計表で毎日比べられると、数字が足りない日は職場にいるだけで息苦しくなります。法人営業で新規開拓を担当している人は、アポ数がそのまま商談数・売上の目標につながっているため、さらにプレッシャーが大きくなりがちです。
アポ数は、自分の努力だけで決まる数字ではありません。担当するリスト、架電する時間帯、商材の時期によって大きく変わります。結果の数字だけで評価される状態が続くなら、自分で行動目標を持つことに加えて、「何を基準に評価されるのか」を上司と確かめることも必要です。
同じ作業の繰り返しで疲弊する
同じトークを1日に何十回、何百回と繰り返し、断られたら次の番号を押す。この繰り返しは、断られる辛さとは別の疲れを生みます。毎日同じことをしていると、集中力が落ちて声に元気がなくなり、さらに断られやすくなるという悪循環にも陥ります。
単調さによる疲弊は、休憩の取り方と作業の区切り方で軽くできます。たとえば「50件かけたら5分休む」「午前と午後でトークの切り口を変える」と決めておきます。自分で変化をつける余地があると、ただの繰り返しが、やり方を試して確かめる仕事に変わります。
受付で止まり、担当者にたどり着けない
法人向けのテレアポでは、電話に出るのはまず受付や代表電話の担当者です。「どのようなご用件でしょうか」「担当者は席を外しております」「営業のお電話はお断りしています」と言われ、担当者と一度も話せないまま1日が過ぎることもあります。商品の話をする前に止められ続けると、自分のトークの良し悪しも確かめられません。
受付で止まるのは、担当者の名前が分からないまま電話していることが多いからです。Urizoが収集した企業データ(2026年11月時点)では、代表者名が分かる企業はおおよそ1割、担当者名が分かる企業は6%前後でした。リストを使って電話をかけると、ほとんどは担当者名が分からないまま受付から始まります。受付で止まる日が続いても、自分だけの問題だと考えなくて大丈夫です。
| 項目 | 情報がある企業の割合 | テレアポでの意味 |
|---|---|---|
| 代表者名 | 約1割 | 代表者名が分かり、名指しで電話できる企業は約1割 |
| 担当者名 | 約6% | 多くの電話は、受付で担当部署や担当者を尋ねるところから始まる |
| Webサイト | 約2割 | Webサイトの情報があり、事前に調べられる企業は約2割。残りは掲載サイトの業種・所在地から切り口を作る |
出典:Urizoが収集した企業データ(2026年11月時点)。日本の企業全体の割合ではなく、Urizoの収集データの中での割合です。
リストが悪く、対象外の相手ばかりに電話している
「うちは対象外です」「その番号は現在使われておりません」と言われる回数が多いなら、辛さの原因はトークではなくリストにある可能性が高いです。従業員数名の会社に大企業向けのシステムを案内したり、移転や廃業で使われていない番号が混ざっていたりすると、どれだけ話し方を磨いても成果は出ません。
リストの悪さは、担当者本人がいちばん気づきにくい原因です。渡されたリストを上から順にかけるのが仕事だと思っていると、「断られるのは自分のせい」と考えてしまいます。断られ方は「対象外」「不要」「不在」「番号が使われていない」の4つに分けて数えましょう。対象外と使われていない番号が多い日の記録は、リストの条件を見直してもらう材料になります。
法人営業・新卒・バイトで違うテレアポのきつさ
同じテレアポでも、法人営業は数字の重さ、新卒・新人は成功体験のなさ、アルバイトや在宅は相談相手の少なさがきつさの中心になりやすく、最初に確かめることも違います。 自分の立場に近い行を見て、きつさの原因と、まず誰に何を確かめればよいかを整理してください。
| 立場 | きつくなりやすい点 | まず確かめること |
|---|---|---|
| 法人営業(新規開拓) | アポ数が商談・売上の目標に直結し、受付の壁も厚い | 担当する業種・地域・規模がチームで偏っていないか。アポ以外に評価される指標は何か |
| 新卒・新人 | 成功体験がなく、断られる理由も分からないまま件数だけを求められる | 台本と断られたときの返し方があるか。先輩の通話を聞ける機会があるか |
| アルバイト・派遣(コールセンター) | 時間あたりの件数を管理され、きつい言葉を受けても相談しにくい | 度を越えた相手の電話は切ってよいか。困ったときに誰へ報告するか |
| 在宅テレアポ | 1人で断られ続け、気持ちを切り替える相手がいない | 報酬の条件(固定か成果か)と、相談できる連絡手段があるか |
| 個人宅向けの商材(光回線・保険・不用品買取など) | 相手が仕事中ではない分、断り方が強く、苦情につながりやすい | 断られた相手を再びかけないよう管理されているか |
新卒で法人営業に配属され、毎日テレアポばかりできついと感じている方は、最初の数か月はアポ数を追いすぎないことです。「受付を通れた件数」「担当者に用件を伝えられた件数」を成長の目安にすると、前進が見えてきます。アルバイトの場合は、きつい言葉を受けた後に一度電話から離れてよいか、どの程度で上司に代わってもらえるかを、勤務の初日に確かめておくと安心です。
テレアポが辛い・きついときの改善方法6選
テレアポの辛さを減らすには、台本・個人目標・考え方・暴言への備え・スキルの5つを自分で整え、リストと架電の条件は上司と見直すことです。 改善方法を6つ紹介します。早見表で当てはまった辛さに近い項目から試してください。
1. 台本を作成する
テレアポで話す内容を決めておき、台本(トークスクリプト)を作るのは定番の対処方法です。毎回同じ流れで話せるので、「最初に何を言うか」「次に何を話すか」を都度考える必要がなくなり、件数をこなしやすくなります。言葉に詰まる不安が減るだけでも、電話をかける前の緊張はかなり和らぎます。
台本には、名乗りと用件だけでなく、よく言われる断り文句への返しも入れておきましょう。「間に合っています」「資料だけ送って」「忙しい」の3つに返す一言があるだけで、頭が真っ白になる場面が減ります。断り文句ごとの返し方は テレアポの切り返し方とトーク例 で、台本の組み立て方は テレアポのトークスクリプトの作り方と例文 で解説しています。
2. 個人的な目標を決める
テレアポは1日に数百件の相手にアプローチすることも珍しくありません。担当するリストの束を見るだけで気が重くなる日もあるでしょう。こうしたときは、会社や部門の目標とは別に、自分の目標を決めて取り組むのがおすすめです。その際、「アポを◯件取る」という結果の目標だけでなく、自分の行動で必ず達成できる目標も置きましょう。
| 目標の種類 | 例 | 辛さへの効き方 |
|---|---|---|
| 結果の目標 | 今日はアポを2件取る | 相手次第で決まるため、達成できない日は落ち込みやすい |
| 行動の目標 | 午前中に40件かける、50件ごとに5分休む | 自分の行動だけで達成でき、毎日「できた」で終われる |
| 途中の目標 | 担当者と話せた件数を5件にする | アポが0件の日でも、前に進んだことを確かめられる |
行動の目標をクリアしていくと、ゲームのような感覚で1日を区切れます。途中の目標は、自分がどの段階で止まっているかを知る材料にもなります。
3. 考え方・捉え方を変える
テレアポという業務の捉え方を変えるのも1つの方法です。相手が話の途中で電話を切る「ガチャ切り」はよくあることですが、突然電話を切られて気分がよい人はいません。そこで、「断られたのは自分ではなく、電話のタイミングと用件」「リストの消し込みが1件片付いた」と捉え直すと、1件ごとの結果に振り回されにくくなります。
トークのパターンを2つ用意して、どちらの反応がよいかを確かめるつもりでかけるのもおすすめです。たとえば、パターンAは「業務効率化のご案内で」、パターンBは「〇〇県で店舗を出されている企業様に」と切り出します。それぞれ30件ずつかけ、担当者と話せた件数を比べます。テレアポを「検証」の場と捉え直すと、断られた電話も比較のための1件として数えられます。
4. 暴言への対処法を見つける
電話の相手が暴言を浴びせてきたときに、自分なりの受け流し方を決めておくと負担が減ります。たとえば、受話器を少し耳から離して相手が話し終わるのを待ち、その間に次にかける相手をリストで探しておきます。相手が落ち着いたら「失礼いたしました」と短く謝って電話を終えます。暴言の内容を頭の中で繰り返さないよう、通話後に一言だけメモして次の電話に移るのも効果があります。
一方で、度を越えた言動まで1人で抱える必要はありません。2026年10月1日から、2025年に改正された労働施策総合推進法により、事業主にはカスタマーハラスメント(カスハラ)を防ぐ措置が義務づけられました。カスハラとは、顧客等からの社会通念上許容される範囲を超えた言動で、働く人の就業環境が害されるものです。措置の内容は、方針の明確化と周知、相談窓口の設置、事後の迅速で適切な対応などです。厚生労働省の解釈では、まだ契約関係がない「潜在的な顧客」も顧客等に含まれるとされています。断られることそのものはカスハラではありません。人格を否定する暴言や、長時間怒鳴り続けるといった言動を受けたときは、職場の相談窓口や上司に報告しましょう。
- 通話の日時と相手、言われた言葉をそのまま記録する(後から状況を説明しやすい)
- その場で言い返さず、「失礼いたしました」と短く伝えて電話を終える
- 一度電話から離れて席を立ち、気持ちを落ち着けてから次の電話に移る
- 上司や相談窓口に報告し、その相手をリストの架電対象から外してもらう
出典: 厚生労働省「カスタマーハラスメント及び求職者等に対するセクシュアルハラスメント対策が事業主の義務となります」(リーフレット) 、 厚生労働省「ハラスメント防止措置義務規定等における解釈事項について」(問1) 。カスハラに当たるかどうかは個別の事情で判断されます。
5. テレアポのスキルを高める
テレアポのスキルそのものを高め、断られにくい話し方を身につけることも、辛さを減らす方法の1つです。多くの人は「販売」「お得」「ご提案」といった営業電話に特有の言葉に反応し、「営業電話のようだから早く切ろう」と考えます。「少々お時間よろしいでしょうか」という問いかけも、相手に断るきっかけを与えてしまいます。
断られやすい話し方を直し、「話だけでも聞いてみよう」と思ってもらえる話し方を身につけると、担当者と話せる件数が増えます。会話が続くようになれば成果の実感も湧きやすくなり、辛さそのものが軽くなります。具体的なコツは、次の「テレアポスキルを高めるコツ」で紹介します。
6. リストと架電の条件を上司と見直す
早見表の「受付の壁」「リストが悪い」に当てはまる場合は、自分の工夫より先に、リストと架電の条件を見直してもらいましょう。上司に示せる材料は、断られ方の内訳です。たとえば「今週かけた200件のうち、対象外が40件、番号が使われていなかったのが15件」と数字で示します。そうすれば、気持ちの問題としてではなく、リストの問題として相談できます。
見直してもらう項目は、商材を使える業種・地域・従業員規模の条件、最後にリストを作った時期、すでに断られた相手が外されているか、の3つです。同じチームでも、誰かが一度かけ終えた残りのリストを渡されていると、アポの取りやすさは大きく変わります。取れている人と同じ条件で比べる方法は テレアポが取れる人と取れない人の違い で、リストの集め方と条件の決め方は テレアポリストの集め方・作り方 で詳しく解説しています。
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テレアポスキルを高めるコツ
テレアポスキルは、取れている人の真似、台本の暗唱、相手に合わせた話し方、すぐ切られない第一声、リストの精度の5つで高められます。 スキルが上がると、担当者と話せる件数が増え、辛さの原因だった「断られ続ける」「成果が見えない」も軽くなります。それぞれの取り組み方を紹介します。
アポイントを取得している人の真似をする
同じようにテレアポをしていても、アポの取得率が高い人と低い人に分かれます。まずは結果を出している人の話し方をよく観察し、真似しましょう。
話す内容だけでなく、声のトーン、相槌の打ち方、間の取り方まで細かく観察し、自分のものにしていきます。通話を横で聞かせてもらう、録音を聞き比べる、といった方法が取れるなら、第一声の数秒だけを繰り返し真似しましょう。上手い人に共通する話し方の特徴は テレアポが上手い人の特徴 にまとめています。
台本を覚えるまで声に出して練習する
台本を作っても、電話中に台本の文字を目で追っているようでは、相手の言葉に集中できません。何も考えなくても言葉が出てくるまで、台本を声に出して繰り返し読み上げましょう。言葉がスムーズに出るようになれば自信がつき、堂々と話せるようになります。
相手に合わせた臨機応変な対応は、台本という「型」を体得した次の段階で考えることです。まずは冒頭の30秒だけを完全に覚え、それができたら断り文句への返し、日程の打診と、覚える範囲を広げていくと負担が少なくて済みます。
相手のタイプによってアプローチを変える
相手の業種や部署、役職、電話に出たときの話しぶりから、相手のタイプを判断してアプローチを変えることも必要です。事務的な印象の相手には結論と数字を先に伝え、人当たりの柔らかい相手には相手の状況を尋ねる質問から入る、というように使い分けます。
1つの目安として、相手の声のトーンや話す速さに合わせると、違和感や不快感を抱かせにくくなります。相手の話し方に合わせる「ペーシング」など、心理学テクニックの使い方は、 テレアポに使える心理学テクニック で例文とあわせて紹介しています。
「すぐに切られない」話し方を習得する
アポが取れない原因の1つが、「電話をすぐに切られてしまう」ことです。相手が「少し話を聞いてもいい」と感じるかどうかは、主に電話に出た直後の数秒で決まります。名乗りを短くし、相手に関係のある話だと最初の一文で伝えると、切られる前に用件を聞いてもらえる確率が上がります。
「すぐ切られる」「会話が続かない」と感じているなら、冒頭の言い回しや、会話を続けるための質問の仕方を次の記事で確かめてください。
合わせて読みたい記事ターゲットリストの精度を高める
アポの取得率を大きく左右する要因の1つが「ターゲティング」です。ニーズがありそうな相手に絞って電話をかければ、同じ件数でも担当者と話が進む回数が増え、断られ続ける辛さも減ります。
ニーズのある相手を絞り込むには、いまのリストがどのような基準で選ばれているかを確かめ、これまで反応の良かった相手の業種・規模・地域の傾向を分析します。そのうえで、反応の良かった条件に近い企業を優先してかけ、対象外と分かった企業はリストから外していきます。自分のアポ率が低いのか高いのかを確かめたい場合は、 テレアポの成功率の目安と上げるコツ も参考にしてください。
もう限界・辞めたいと感じたときに続けるか判断する目安
眠れない・食欲がない・出社前に体調が崩れるといった状態が続いているなら、工夫で乗り切ろうとせず、まず相談することを優先してください。 テレアポがきつい、辞めたいと感じるのは甘えではありません。改善方法を試す段階なのか、休む・相談する・環境を変える段階なのかを、次のサインで確かめましょう。
- 夜に眠れない、朝早く目が覚める日が続いている
- 食欲が落ちた、または食べすぎるようになった
- 休日も電話のことが頭から離れず、着信音を聞くと動悸がする
- 出社前や電話をかける前に、頭痛・腹痛・吐き気が出る
- 好きだったことを楽しめず、何もしたくない気持ちが続く
当てはまる項目があるときは、上司や人事、社内の相談窓口、産業医に早めに相談しましょう。社内で話しにくい場合は、厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト 「こころの耳」 で、電話・SNS・メールの相談窓口を探せます。体調の変化が大きいときは、医療機関の受診も検討してください。
サインがない場合も含めて、続けるか、休む・変えるかを決める流れを図にしました。上の問いから順に答えると、いまの自分がどの段階にいるかが分かります。
続けるか辞めるかを考えるときは、「テレアポという仕事が合わない」のか「いまの職場の条件が合わない」のかを分けて考えます。早見表の下の3つ(ノルマ・受付の壁・リストの悪さ)が原因なら、異動や担当リストの変更で軽くなることがあります。テレアポで身につく、断られても話を続ける力や相手の状況を短時間で聞き出す力は、ほかの仕事でも生かせます。インサイドセールス、カスタマーサポート、既存顧客を回るルート営業などです。転職を考える場合も、辞める前に「何がきつかったのか」を早見表で言葉にしておくと、次の職場で同じ条件を避けやすくなります。
辞めると決めた場合は、雇用契約の内容を確認します。期間の定めのない雇用(正社員など)では、民法第627条第1項により、退職の申し入れから2週間が経つと雇用契約は終了します。アルバイトや派遣で契約期間が決まっている場合は扱いが異なるため、契約書や就業規則を確かめ、まずは上司や派遣元の担当者に相談しましょう。
テレアポをする人の負担を会社が減らす方法
会社やチームが見直したいのは、リストの絞り込み、評価の基準、カスハラへの対応方針、架電の分担の4つです。 テレアポの辛さの一部は、担当者の努力不足よりも仕組みから生まれています。チームを率いる立場の人は、次の点を見直してみてください。
| 見直す点 | 具体的な取り組み | 担当者の辛さへの効き方 |
|---|---|---|
| リスト | 商材を使える業種・規模・地域に絞り、断られた相手や使われていない番号を外す | 「対象外」「番号が使われていない」で断られる回数が減る |
| 評価 | アポ数に加えて、担当者と話せた件数や段階別の件数も評価する | アポが0件の日でも前進を認められ、数字の圧力が和らぐ |
| カスハラへの備え | 切ってよい基準、報告先、記録の方法を決めて周知する | きつい言葉を1人で抱え込まずに済む |
| 架電の分担 | 大量の架電や一次接触を、テレアポ代行やAIコールに任せる | 社内の担当者は、反応のあった相手との会話や商談に時間を使える |
架電そのものを外部に任せる場合は、すべてを任せるのではなく、リスト作成だけ、一次接触だけ、と範囲を決めると社内にノウハウが残ります。テレアポが今も営業手法として有効かどうかを判断したい場合は、 テレアポは時代遅れか、今も有効な理由 もあわせて読んでみてください。Urizoでは、 テレアポ代行とテレアポリスト作成のサービス や、大量の架電をAIで行う テレアポAI(AIコール) も提供しています。
よくある質問
テレアポがきついと感じる人からよく聞かれる、甘えかどうか、向き不向き、アポインターという仕事、時給の高さ、断られる件数の目安についてお答えします。 数字の目安は商材やリストによって大きく変わるため、ここでは考え方を中心に説明します。
Q. テレアポがきついと感じるのは甘えですか?
A. 甘えではありません。テレアポは断られることが前提の仕事で、厚生労働省の調査でも、強いストレスを感じる事柄がある人のうち20.7%が、その内容に「顧客、取引先等からのクレーム」を挙げています。きつさの原因を早見表で分け、自分で直せるものから試し、職場の条件が原因のものは上司に相談しましょう。
Q. テレアポに向いていない人はいますか?
A. 話すのが苦手なことだけで、向き不向きは決まりません。台本と振り返りで上達する部分が大きいからです。ただし、断られるたびに長く落ち込む場合や、上のサインのような体調の変化が出ている場合は、無理に続けないでください。相談することや、環境を変えることを考えましょう。テレアポに向いている人の特徴は テレアポに向いている人の特徴 で紹介しています。
Q. テレフォンアポインター(アポインター)とは何ですか?
A. 電話で見込みのある相手に連絡し、商談や訪問の約束(アポイント)を取る仕事、またはその仕事をする人のことです。営業担当者が自分でテレアポをする場合と、アポインターが架電を担当し、取れたアポを営業担当者に引き継ぐ場合があります。アポインターの仕事がつらいと感じる理由も、本記事で挙げた7つとほぼ同じです。
Q. テレアポのアルバイトは、なぜ時給が高めなのですか?
A. 求人によって事情は違いますが、断られることの多い業務で人が集まりにくいことや、アポの件数に応じた成果給が上乗せされていることが、理由として考えられます。応募するときは、求人票で固定の時給と成果給の内訳、1時間あたりの架電件数の目安、研修の有無を確かめておくと、入ってからのきつさを予想しやすくなります。
Q. 何件断られるのが普通ですか?
A. 決まった数字はなく、商材・リスト・時間帯で大きく変わります。自分の目安は、数日分の架電数と、担当者と話せた件数、アポ数を記録して出すのが確実です。アポが取れる割合の考え方と上げ方は テレアポの成功率の目安と上げるコツ で解説しています。
まとめ
テレアポがきついと感じるのは自然なことで、辛さを7種類に分けると、自分で直せるものと職場で見直すものがはっきりします。 断られ続ける・成果が見えない・きつい言葉・単調さは、台本、行動目標、考え方、受け流す手順、スキルで軽くできます。ノルマ・受付の壁・リストの悪さは、断られ方の内訳を数字で示して、上司とリストや評価の条件を見直しましょう。体調に変化が出ているときは、工夫より先に相談を優先してください。
「対象外」と言われることが多いなら、話し方より先にリストを見直しましょう。商材に合う業種・地域で絞ったテレアポリストを作りたい場合は、 Urizoの無料版 で実際に企業リストを作ってみてください。
自社でかけるならリスト作成(無料版1,500件)を、人手が足りないならテレアポ代行やAIコールをお選びください。