FAXDMに適したデザインとは?目的別のおすすめテイストを紹介
FAXDMの効果を高めるには、目的に応じたデザインにすることが重要です。FAXDMの原稿を作成するにあたって、どのようなデザインやテイストにすべきか迷っている事業者の方は多いのではないでしょうか。
今回は、FAXDMの目的別におすすめのデザイン4例を紹介します。各デザインがおすすめの業種や配信先、適した商材についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
おすすめデザイン1:ポップ
【デザイン見本】
1つめのおすすめデザインは「ポップ」です。デザインの特徴と想定される用途について見ていきましょう。
デザインの特徴
やわらかいテイストのフォントや角丸の囲みを中心に使用することにより、親しみやすい印象を与えられるデザインです。「優しさ」「親近感」「身近さ」などを感じ取ってほしい場合に適しています。
FAXDMの特性上、原稿は白黒2色で作成せざるを得ません。カラフルなデザインや高精細な画像などを掲載できない分、デザイン上の工夫によって親しみやすさを演出することが重要です。
おすすめの業種
ポップなイメージのデザインが適している業種として、下記の例が挙げられます。
・介護
・飲食
・通販
・保険
・電気、ガス、水道 など
FAXDMの受取手にとって、ファーストコンタクトは心理的な障壁になりがちです。親しみやすさを前面に押し出すことにより、「話を聞いてみてもよさそうだ」「一度利用してみてもいい」と感じてもらえる効果が期待できます。BtoC商材を扱っている事業者様が、堅苦しいイメージを与えたくない場合に最適なデザインです。
想定される配信先・商材
ターゲット層に女性や高齢者が多いことが想定されるようなら、ポップなテイストのFAXDMをおすすめします。介護や保険といった商品・サービスであれば、「まずは相談してみたい」と感じている消費者も多いことでしょう。できるだけ警戒心を解いておきたい場合や、親切で気軽に相談できそうな印象を与えたい場合には、ポップなデザインテイストを採用することをおすすめします。
おすすめデザイン2:高級感
【デザイン見本】
2つめのおすすめデザインは「高級感」です。デザインの特徴とおすすめの用途について解説します。
デザインの特徴
明朝体のフォントを中心に使用し、洗練されたテイストにすることにより、「堅実」「真面目」「権威性がある」といった印象を与えられるデザインです。信頼性やステータス感を演出したい場合に適しています。
白黒のみで出力されるFAXDMでは、こうした直線を中心に構成されたデザインがむしろ映えるケースが少なくありません。ただし、明朝体のフォントは太さが一定ではないため、文字が潰れたりかすれたりして読みにくくならないよう、あまり小さな文字を使用しないよう注意する必要があります。
おすすめの業種
高級感を打ち出したFAXDMのデザインは、下記のような業種におすすめです。
・法律
・医療
・不動産
・出版
・ホテル、旅館
・金融
・士業 など
いずれも「格調の高さ」と「信頼性」が表裏一体の関係になりやすい業種です。こうした業種の場合、親しみやすいデザインにするとかえって消費者・利用者に不安や不信感を抱かせる結果になりかねません。あえて堅い印象のデザインにすることによって、堅実で信頼できる印象を与えるのがポイントです。
想定される配信先・商材
BtoC・BtoBのいずれの商材にも利用できますが、とくにBtoCの場合には高額商材や信頼性が求められる商材に適しています。たとえばホテル・旅館への宿泊予約を促すFAXDMであれば、「安く泊まりたい」と考えている見込み顧客ではなく、「贅沢な旅をしたい」「上質な体験をしたい」といったニーズのある見込み顧客が想定されるでしょう。
なお、高級感を意識したシンプルなデザインは、FAXDMを文書風に見せたい場合にも最適です。一般的なビジネス文書を想起させるデザインにすることにより、届いたFAXDMが廃棄されにくくなる効果が期待できます。
おすすめデザイン3:知的
【デザイン見本】
3つめのおすすめデザインは「知的」なテイストのFAXDMです。主な特徴と適した用途について見ていきましょう。
デザインの特徴
ゴシック体のフォントを中心に構成することにより、「きちんとしている」「信頼できる」といった印象を与えられるデザインです。ゴシック体は強い印象を与えやすいフォントですが、適度に余白を設けて配置することにより堅実なイメージを演出できます。
また、ゴシック体は文字の太さがほぼ一定のため、FAXで受信した場合にも読みやすいというメリットがあります。ただし、太文字を多用したりフォントサイズを大きくしすぎたりすると、主張が強い印象を与えやすい点に注意してください。
おすすめの業種
知的なテイストのデザインがおすすめの業種として、下記の例が挙げられます。
・情報サービス
・放送
・通信業
・人材系 など
いずれも提供される情報の質や信頼性が問われる傾向がある業種です。見込み顧客はこうした商品・サービスを利用するにあたり、不正確な情報を得る結果にならないか、個人情報などの管理に問題はないか、といった点に関して潜在的に不安を抱いています。FAXDMによるファーストコンタクトの時点で「きちんとしている」「信頼できそう」といった印象を抱いてもらうことは、非常に重要なポイントといえるでしょう。
想定される配信先・商材
Web・ITといった情報系の商品・サービスのほか、セミナーや教材などの学習シーンにも適しています。無形商材の中でも学習系の商材に関しては、そもそも信頼できそうなサービスかどうかが見込み顧客にとって重要な判断基準となるからです。
一方で、ターゲット層によっては前掲の「ポップ」の要素を取り入れた方がよい場合もあります。たとえば、情報系の商品であってもターゲット層のリテラシーがあまり高くないことが想定されるようなら、親しみやすく気軽に相談できそうな印象を与えた方が効果的でしょう。
おすすめデザイン4:インパクト
【デザイン見本】
4つめのおすすめデザインは「インパクト」です。デザインの特徴と想定される用途について解説します。
デザインの特徴
伝えたいメッセージが真っ先に目に飛び込んでくる、インパクトの強いデザインになっている点が大きな特徴です。デザイン見本であれば「0.72円」という金額が強く印象づけられるため、この金額が何を示しているのかを知りたいと感じた人に詳細を確認してもらえる効果が期待できます。
FAXDM全般についていえることですが、とくにインパクト重視のデザインにするのであれば伝えるべきメッセージは1つに絞る必要があります。複数のメッセージを盛り込んでしまうと、インパクトを与える効果が薄れやすくなる点に注意しましょう。
おすすめの業種
インパクトのあるデザインがおすすめの業種として、下記の例が挙げられます。
・飲食
・娯楽
・小売
・運輸
・ウイルス対策関連 など
期間限定のキャンペーンやセールなど、今まさに伝えたいメッセージが明確になっている場合におすすめのデザインです。また、競合他社と比較した場合に価格設定や得られる効果に強みがあるようなケースでは、強みを前面に押し出すデザインとして活用できます。
想定される配信先・商材
特価や限定品などについて、強烈な印象を与えたいケースが想定されます。とくに金額や個数など、数値で提示できる情報の場合は効果が期待できるでしょう。
注意点として、受取手の視線の動きを意識したデザインにすることが重要です。金額や個数に注目してもらえたとしても、その情報が何を表しているのかが読み取れなければ反響は期待できません。多くの人はFAXDMを上から順に見ていくため、数値が示す意味についてわかりやすく説明する文面を下部に添える必要があります。
まとめ
FAXDMのデザインは、反応率を大きく左右する重要な要素の1つです。自社の商材や目的に合ったFAXDMの原稿を作成し、効果的な訴求につなげられるよう意識しましょう。
当社ではFAXDMの原稿作成代行も承っています。ご要望をヒアリングした上で原稿を作成するほか、既存原稿の添削にも対応可能です。反応率の高いFAXDM施策を講じたい事業者様は、ぜひUrizoにご相談ください。