FAXを送る時間帯のマナー|送ってよい時間とFAXDMの反応が高い曜日
FAXは相手の営業時間内、目安として平日の9時〜17時に届くように送るのが基本のマナーです。FAXDMは、週明けの月・火曜の、始業前(8時台まで)や昼休み前後に届くよう送るのが一般的です。 深夜・早朝・休日の送信は、受信音や用紙の消費で相手の迷惑になりやすいため避けます。一方で、反応が出やすい曜日・時間帯は業種によって変わるため、一般的な目安は出発点にとどめ、自社のリストで確かめる必要があります。
- 送ってよい時間帯:相手の営業時間内。営業時間が分からなければ平日9〜17時を目安にする
- 避けたい時間帯:21時〜翌朝、休日・定休日。店舗兼住宅には特に送らない
- FAXDMの曜日:反響があった施策は月曜(31.4%)と火曜に送ったものが多い(ネクスウェイ調査、2024年)
- FAXDMの時間帯:始業前と昼休み前後。ただし業種ごとに当たりの時間が違う
FAXを送る時間帯のマナーと、FAXDM(ファックスによるダイレクトメール)の反応が高いとされる曜日・時間帯を、出典の分かる調査結果とあわせて紹介します。業種別の目安やFAXが届くまでの時間、自社に合うタイミングの確かめ方も分かります(2026年11月時点の情報です)。
公開されている企業情報からFAX番号を自動で収集できる、リスト作成ツールUrizo(ウリゾウ)がおすすめです。
無料版で1,500件まで実際に収集できます。
FAXを送ってよい時間帯と送信マナーの基本
FAXは、相手の会社の営業時間内に届くように送るのが基本です。営業時間が分からないときは平日の9時〜17時を目安にし、深夜・早朝・休日は避けます。 FAXは電話回線を使って相手の機械を呼び出し、相手の用紙とトナー(インク)で印刷されます。メールと違い、受け取る側に音・紙・手間の負担がかかる連絡手段であることが、時間帯のマナーが問われる理由です。
次の図は、1日のうちどの時間帯なら送ってよいかと、FAXDMで狙う時間帯をまとめたものです。
営業時間内に届けるのが基本
法人宛てのFAXは、担当者が出社している時間に届けば、その日のうちに確認されます。受信してから確認されるまでの時間が短いほど、ほかの書類に埋もれたり、誰の机にも渡らないまま放置されたりするリスクが下がります。
相手の営業時間は、会社概要・店舗情報・求人情報などで確かめられます。飲食店・小売店・医療機関のように土日も営業する業種や、朝が早い建設業・製造業もあるため、「平日9〜17時」はあくまで営業時間が分からないときの目安です。
深夜・早朝・休日を避ける理由
FAX専用回線のない自宅兼事務所や、店舗と住宅を兼ねている個人事業主では、夜間の受信音がそのまま生活の迷惑になります。書店宛てに書籍の販促FAXを送る日本著者販促センターも、21時〜翌朝9時の送信を不適当な時間として案内しています(同社FAQ「FAX送信の時間ですが、適当な時間・不適当な時間はありますか?」)。書店のように開店が遅い送り先では、朝の送信も避けたほうがよいでしょう。
無人のオフィスに届いたFAXは、翌営業日まで受信トレイに置かれたままになります。ほかの受信紙と重なって見落とされるほか、見積書や個人情報を含む書類であれば、誰でも手に取れる状態で放置されることにもなります。
| 送信する時間 | 受け取る側の状況 | 判断 |
|---|---|---|
| 平日の営業時間内 | 担当者がその日のうちに確認できる | 送ってよい |
| 始業前(7〜8時台) | 出社後に受信トレイをまとめて確認する | 法人のオフィス宛てなら可。店舗兼住宅には避ける |
| 夜間(21時〜翌朝) | 受信音が迷惑になる。翌朝まで放置される | 避ける |
| 休日・定休日 | 休み明けまで確認されず、ほかのFAXに埋もれる | 避ける。急ぎなら電話・メールを併用する |
7〜9時を「法人のオフィス宛てなら可」としたのは、後で紹介するネクスウェイの調査で、午前8時以前に送った施策にも反響が出ていることを踏まえたUrizo編集部の目安です。書店のように開店が遅い送り先や、店舗兼住宅には、営業時間に入ってから送ってください。
時間外に送るときの配慮
納期の変更など、急ぎの連絡をやむを得ず営業時間外に送る場合は、送付状の冒頭に時間外の送信へのお詫びを一言添えます。翌営業日の朝には、電話で届いたかを確かめます。急ぎでなければ、複合機やインターネットFAXの送信予約(タイマー送信)で、翌営業日の朝に届くよう設定しておきましょう。
送るか送信予約にするかは、「今日中に伝えないと困る連絡か」で分かれます。
OK例は「明日の納品時刻の変更を、送付状にお詫びを添えて20時に送り、翌朝9時に電話で確認する」。NG例は「来月のキャンペーン案内を、手が空いた22時にそのまま送る」です。後者は急ぐ理由がなく、相手に負担だけを残します。
FAXDMを送るときに守るルール
FAXDMでは、時間帯のマナーに加えて、受け取る側の用紙代に配慮し、配信停止の受付先を表示します。通信販売の広告に当たる場合は、特定商取引法のルールも守ります。 FAXDMは一度に数百〜数万件へ送るため、1件ずつの小さな迷惑が、件数の分だけ苦情や配信停止の依頼として返ってきます。件数ごとの送り方と費用の比べ方は FAX一斉送信のやり方 にまとめています。反応率を気にする前に、次の3点を確かめてください。
受け取る側の用紙代・手間に配慮する
FAXDMの紙とトナーは受け取る側の負担です。原稿は1枚にまとめ、写真や黒ベタ(広い面積の塗りつぶし)を避けて、印刷のインクと時間を減らします。カラーの原稿は白黒で届くと読みにくくなるため、白黒で作るのが基本です(詳しくは カラー原稿の送り方とFAXDMを白黒で作るコツ で解説しています)。
同じ相手への短い間隔での再送も負担になります。配信停止の依頼があった番号、取引中の会社、過去に苦情があった番号は、配信前にリストから除いておきます。
配信停止の受付先(オプトアウト)を表示する
原稿には、送信者の会社名・連絡先と、「今後FAXが不要な方はこちらへ」といった配信停止の受付先(オプトアウトの連絡先)を目立つ位置に入れます。停止の依頼を受けたら、次回の配信リストから必ず外し、停止した番号の一覧を社内で共有します。
停止の受付先が見つからない原稿は、受け取った側が電話で苦情を伝えるしかなくなります。受付先をFAX返信・Webフォーム・電話など複数用意しておくと、停止の依頼が苦情に変わるのを防げます。
通信販売の広告に当たる場合は特定商取引法の規制がある
特定商取引法は、通信販売の広告をFAXで送ることを、相手の請求や承諾がない限り原則として禁止しています(第12条の5第1項)。承諾を得て送る場合も、承諾の記録の保存(同条第3項)と、配信停止の連絡先の表示(同条第4項)が必要です。
法人が営業のために結ぶ取引は第26条第1項第1号で適用除外になるため、企業向けのFAXDMの多くはこの規制の対象外です。ただし、個人事業主や店舗兼住宅の相手に、仕事ではなく個人として使う商品を案内する場合は対象になり得ます。対象かどうかにかかわらず、配信停止の受付先の表示と停止依頼への対応は、苦情を減らすために必ず行ってください(条文は e-Gov法令検索の特定商取引法 で2026年11月に確認)。
一般的にFAXDMの反応率が高いとされる時期・曜日・時間帯
一般的には、週明け(月・火曜)の始業前や昼休み前後に届くよう送ると、FAXDMの反応が出やすいとされています。 いずれも「受け取った人がFAXを落ち着いて確認できるか」で決まります。実際には商材や業界で結果が変わるため、まずは一般的な傾向をつかみ、次の章の調査結果と自社の結果で確かめていきます。
FAXDMの効果が高いとされる時期
FAXDMを送る時期は、送り先の業界の商戦期や繁忙期をもとに、商材の需要が高まる少し前を狙うのが基本です。たとえば年末の大掃除や年度替わりの備品の見直しに合わせるなら、需要が来る1か月ほど前に案内が届いているのが理想です。
DM以外のFAXが数多くやり取りされる時期は、避けたほうが無難と考えられます。請求書や発注書が集中する月末・月初、年末の仕事納めの前後、決算期は、FAXDMがほかの書類に埋もれやすくなります。
FAXDMの効果が高いとされる曜日
曜日に関しては、週明け(月・火曜)はFAXDMの反応率が高くなりやすいといわれます。休日の間に届いていたFAXをまとめて確認する機会が多いからです。金曜は、その週に届いたFAXを取りまとめる日と見る考え方がある一方で、FAX一斉送信サービスのネクスウェイは「金曜日や週末前は業務の締めや対応に追われやすく、反応が鈍くなることもあります」としています。
業界によっては平日が休みの企業が多かったり、土日が営業日だったりします。曜日は、受け取る側の「休み明け」がいつになるかで決めます。たとえば水曜定休の不動産会社なら、木曜の朝が休み明けに当たります。
FAXDMの効果が高いとされる時間帯
一般的には、始業前後・昼休み前後の時間帯に送信されたFAXDMは手に取ってもらいやすいといわれます。具体的には午前7〜8時台や午前11時〜午後0時台です。いずれも届いているFAXをまとめて確認する可能性が高い時間帯だからです。
業務が立て込んでいる時間帯や会議が多い時間帯に届いたFAXDMは、ほかのFAXに埋もれてしまうリスクが高まります。夕方の17時以降に届いたFAXは翌朝まで確認されないことも多いため、急ぎで返信を求める内容なら、午前中に届くよう送りましょう。
調査結果から見るFAXDMに適した曜日
ネクスウェイの2024年の調査では、反響があったFAXDMは月曜に送った施策が31.4%でもっとも多く、火曜が18.6%で続きました。金曜は反響がなかった施策の割合が3.4%と少なかったものの、1件程度の差です。 以下は、FAX一斉送信サービスを提供する株式会社ネクスウェイが、FAXDMの企画担当者に行った調査の結果です。調査の概要は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査を実施した企業 | 株式会社ネクスウェイ |
| 調査目的 | 反響が出やすいFAXDMの条件の調査 |
| 調査期間 | 2024年1〜2月 |
| 調査対象 | FAXDMの企画担当者 |
| 回答数 | 約130名 |
| 公表の場 | Webセミナー「FAXDM企画担当130人に聞いた!成果の出るFAXDMの条件とは?リサーチ結果を公開」(2024年2月22日開催、3月14日再開催) |
反響ありの施策が多いのは月曜・火曜
FAXDMを送った曜日を、反響があった施策と反響がなかった施策に分けて比べると、次のようになりました。
| 曜日 | 反響あり | 反響なし |
|---|---|---|
| 月曜日 | 31.4% | 27.6% |
| 火曜日 | 18.6% | 10.3% |
| 水曜日 | 17.4% | 24.1% |
| 木曜日 | 12.8% | 34.5% |
| 金曜日 | 17.4% | 3.4% |
| 土曜日 | 1.2% | 0% |
| 日曜日 | 1.2% | 0% |
出典:株式会社ネクスウェイ Webセミナー資料「FAXDM企画担当130人に聞いた!成果の出るFAXDMの条件とは?リサーチ結果を公開」(2024年。セミナー参加者向けの資料で、公開ページに数値の掲載はありません)
反響ありの割合がもっとも高いのは月曜(31.4%)で、火曜(18.6%)が続きます。金曜の反響ありは水曜と同じ17.4%で、反響なしの施策が3.4%と少ない点だけが水曜(24.1%)と違います。反対に、木曜に送った施策は「反響なし」が34.5%を占め、「反響あり」の12.8%を大きく上回っています。
表の数字は、各曜日に送ったFAXDMの反応率ではなく、「反響があった施策(またはなかった施策)が何曜日に送られていたか」の内訳です。回答の件数も多くありません。割合の刻み(反響ありは約1.2%、反響なしは約3.4%ずつ)から計算すると、反響ありは約86件、反響なしは約29件です(Urizo編集部の計算)。金曜の「反響なし3.4%」は1件程度に当たるため、曜日の差は傾向として受け止め、自社で確かめてください。
週明けの結果がよい主な理由
週明けは、休日に届いたFAXをまとめて確認するケースが多いと考えられます。金曜は反響なしの施策が少なかったものの、反響ありの割合は水曜と同じで、金曜が狙い目とまではいえません。
送る側が実際にどの曜日を選んでいるかも参考になります。UrizoのFAXDM配信サービスへの依頼のうち、送信日の指定があったもの(2018〜2026年、2026年11月集計)では、月曜が25%でもっとも多く、木曜21%・火曜19%・水曜18%・金曜14%と続きました。これは発注者が希望した送信日で、反応が高かった曜日ではありません。平日5日に均等なら各20%なので月曜はやや多いものの、火曜(19%)・木曜(21%)との差は大きくありません。
土日が休日とは限らない業界では、「休日明け」をFAXDMを送るタイミングと読み替えてください。なお、木曜の結果が振るわない理由は、調査では示されていません。
調査結果から見るFAXDMに適した時間帯
同じ調査では、反響ありと反響なしの差がもっとも大きいのは午前8時以前(15.1%と6.9%)で、午前11時台・午後0時台も反響ありが上回りました。結果は始業前と昼休み前後が狙い目という一般的な傾向と一致していました。 時間帯ごとの内訳も、曜日と同じく「反響があった施策・なかった施策が何時に送られていたか」の割合です。
反響ありの施策が多い時間帯は始業前と昼休み前後
時間帯ごとの反響あり・なしの割合は下表のとおりです。
| 時間帯 | 反響あり | 反響なし |
|---|---|---|
| 午前8時以前 | 15.1% | 6.9% |
| 午前9時〜 | 15.1% | 17.2% |
| 午前10時〜 | 17.4% | 20.7% |
| 午前11時〜 | 15.1% | 13.8% |
| 午後0時〜 | 10.5% | 6.9% |
| 午後1時〜 | 7.0% | 6.9% |
| 午後2時〜 | 4.7% | 10.3% |
| 午後3時〜 | 3.5% | 6.9% |
| 午後4時〜 | 2.3% | 6.9% |
| 午後5時〜 | 3.5% | 0% |
| 午後6時〜 | 4.7% | 0% |
| 午後7時以降 | 1.2% | 3.4% |
出典:株式会社ネクスウェイ Webセミナー資料「FAXDM企画担当130人に聞いた!成果の出るFAXDMの条件とは?リサーチ結果を公開」(2024年。セミナー参加者向けの資料で、公開ページに数値の掲載はありません)
17時より前で「反響あり」が「反響なし」を上回るのは、午前8時以前・午前11時台・午後0時台です(午後1時台は7.0%と6.9%でほぼ同じ)。ただし、午前8時以前の反響なし6.9%は約29件のうち2件程度に当たるため、差の大きさは数件の違いにも左右されます。午前中(12時より前)に送った施策は、反響ありの約63%、反響なしの約59%を占めており、FAXDMの多くが午前中に送られていることも分かります。
午後2〜4時台は「反響なし」の割合のほうが高くなっています。午後5〜6時台も反響あり(3.5%・4.7%)が反響なし(0%)を上回りますが、反響ありの約86件のうち3〜4件ずつにとどまるため、「夕方に送ると反響が出る」とまでは読み取れません。
始業前と昼休み前後の反響が多い主な理由
午前8時以前の時間帯に受信したFAXは、始業後にまとめて確認される可能性が高いと考えられます。また、午前11時〜午後0時に届いたFAXは、昼休みの前後に手が空いたタイミングで確認されやすいでしょう。
一方で、反響があった施策の時間帯ごとの差は数ポイントにとどまり、ほかの時間帯に送った施策でも反響は出ています。送信先の状況を踏まえて時間帯の候補を2〜3に絞り、後述する方法で自社のリストに合う時間帯を見極めてください。
業種で変わるFAXDMの送信タイミング
FAXDMの反応が高い曜日・時間帯は、業種によって違います。ネクスウェイの2024年のデータでは、卸売・小売、建設、医療・福祉、製造は月曜の反響が多く、効果的な時間帯は8時台〜12時台で業種ごとに異なります。 全業種の平均だけで送信時間を決めると、送り先の業種の業務リズムとずれることがあります。次の表は、同社が「FAXDMによる営業効果が高い業種」の上位5業種について、反響が多かった曜日と時間帯をまとめたものです。
| 業種 | 反響の多い曜日 | 効果的な時間帯 | 背景 |
|---|---|---|---|
| 卸売業・小売業 | 月曜日(次いで火・水) | 9時台、11時台 | 週明けに仕入れ・在庫確認の業務が活発になる |
| 建設業 | 月曜日 | 10時〜11時台 | 現場業務が本格化する前、昼休憩の前 |
| 医療・福祉 | 月曜日、火曜日 | 9時台、12時台 | 業務開始時や昼休憩中など、業務の合間 |
| 製造業 | 月曜日 | 8時〜9時台、11時台 | 始業前や、昼休憩前の一息つくタイミング |
| 不動産業 | 曜日による差は少ない | 8時台、10時台 | 曜日より朝の早い時間帯の工夫が効く |
出典:株式会社ネクスウェイ 「FAXDMは何曜日の何時に送るのが効果的?」 (2026年4月13日更新)。同社が2024年に集計した独自データとして紹介されているもので、件数などの調査の詳細は記事内に示されていません。
特定の業種向けには、さらに違う結果が出ることもあります。書店向けに書籍の販促FAXを送る日本著者販促センターは、取次からの入荷が多く書店が忙しい月曜を避け、注文が集中する金曜の16〜17時より前の14時に送ると反応が高いと案内しています。業種別の目安は、送り先の業務の流れ(仕入れ・発注・現場作業の時間)を知る手がかりとして使ってください。
FAXが届くまでにかかる時間と一斉送信の時間差
1対1で送るFAXは、相手が受信できる状態なら送信操作から数十秒〜数分で届きます。一斉送信のFAXDMは、送信先を順番に呼び出すため、最初と最後の送信先で届く時刻に差が出ます。 届く時刻を決めて送りたいときは、この「時間差」を見込んで送信を始める時刻を決めます。
1枚あたりの送信時間の目安
高速なスーパーG3規格のFAX機では、文字中心の原稿を送る時間の公称値が1枚あたり数秒です(キヤノンの複合機・FAX機の取扱説明書では、機種と基準の原稿によって約2.6〜3秒)。実際には、相手を呼び出してつながるまでの時間、写真や黒ベタの多い原稿、回線の状態によって、1件あたり数十秒〜1分以上かかることがあります。
相手が話し中・電源オフ・用紙切れのときは、その場では届きません。機械やサービスの設定に応じて数分おきに再送され、再送の回数を超えると「送信エラー」になります。
電話回線を使うFAXでは、通話と同じように、相手とつながっている時間に応じた通信料金が発生するのが一般的です。写真や黒ベタの多い原稿は1枚あたりの送信時間が延びるため、件数の多いFAXDMでは送信時間と料金の両方が増えます。原稿を文字中心にまとめることは、受け取る側の負担だけでなく、送る側の料金を抑えることにもつながります。
一斉送信では届く時刻に幅が出る
FAXDMの配信サービスは、多数の回線を使って並行して送りますが、それでも件数が多ければ配信に時間がかかります。たとえばUrizoのFAXDM配信は1時間あたり1万件以上の配信に対応していますが( FAXDM配信サービスのページ に記載)。仮に1時間1万件のペースで3万件を送ると、最後の送信先に届くのは開始から約3時間後です。
次の図のように、同じ3万件でも送り始める時刻によって、届く時間帯が深夜になるか午前中に収まるかが変わります。
「始業前の8時台に届けたい」なら、件数を時間帯ごとに分けて送るか、配信を前日の夜に始めないよう注意します。始業前を狙うつもりで夜間から送り始めると、早い送信先には深夜に届いてしまい、マナーの面で逆効果になります。
時間を指定して送る方法(送信予約・時間指定送信)
決めた時刻に届けたいときは、送信予約(タイマー送信・時間指定送信)の機能を使います。多くの複合機やFAX機には、日時を設定して原稿をメモリに読み込ませておき、その時刻に自動で送る機能があります。設定の手順や予約できる件数は機種によって違うため、取扱説明書の「タイマー送信」「時刻指定送信」の項目を確認してください。
| 送る方法 | 時間を指定する方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| 複合機・FAX機 | タイマー送信(送信予約)の機能で日時を設定する | 予約中に電源を切ると送られない機種がある。予約の一覧で設定時刻を確かめる |
| インターネットFAX | サービスの画面で送信日時を指定する(日時指定に対応するサービスの場合) | 対応の有無と、指定できる時刻の単位はサービスごとに違う |
| FAXDM配信サービス | 発注のときに送信希望日時を伝える | 件数が多いと最後の送信先に届くまで時間がかかるため、開始時刻を逆算して決める |
UrizoのFAXDM配信サービスでは、発注フォームで送信希望日と時刻(8時〜17時)を指定できます。始業前に届けたい、休み明けの朝に届けたいといった希望がある場合は、件数とあわせてご相談ください。
自社に合う曜日・時間帯の見つけ方
同じ原稿・同じ条件のリストを2つ以上に分け、曜日か時間帯の1つだけを変えて送り、件数に対する反応数を比べます。差が出たときに理由が分かるよう、一度に変える条件は1つに絞ります。 調査の平均値は、業種も商材も異なる施策をまとめた数字です。自社の送り先で何曜日・何時がよいかは、自社で試した結果がもっとも確かな根拠になります。
比べる条件は1つだけ変える
たとえば「月曜8時に5,000件」と「木曜14時に5,000件」で比べると、曜日と時間帯の両方が変わっているため、差が出ても理由が分かりません。「月曜8時」と「月曜11時」のように、曜日をそろえて時間帯だけ変えるか、時間帯をそろえて曜日だけ変えます。
リストは業種・地域が偏らないよう、ランダムに分けます。片方に反応の良い業種が多く入ると、送信時間ではなくリストの違いが結果に出てしまいます。原稿・特典・問い合わせの受付方法もそろえます。
結果を判断できる件数で比べる
FAXDMの反応率は低い数字になりやすく、数百件ずつの比較では反応が数件しか出ず、偶然の差と区別できません。比較に必要な配信件数の考え方は FAXDMの効果検証に有効な配信件数の記事 、反響を増やす方法は FAXDMの反応率の目安と反響を増やすコツ で解説しています。
反応は、問い合わせの受付日時もあわせて記録します。送信からどれくらいで問い合わせが来たかが分かると、受付の体制を厚くする時間帯も決められます。受付方法の工夫は FAXDMの問い合わせを増やすための受付方法の記事 を参考にしてください。
Urizoなら、Web上に公開されている企業のFAX番号を業種・地域で絞って収集できます(1件あたり最安1.1円)。
配信まで任せたい場合は、送信日時を指定できるFAXDM配信サービス(1通5円〜)もあります。
1社ずつFAX番号を確かめたい場合の手順は、 企業のFAX番号の調べ方の記事 で解説しています。会社のWebサイトや掲載サイトにFAX番号を載せていない会社もあります。
比べるだけのFAX番号を集められるか
曜日や時間帯を比べるには、条件をそろえたリストを分けても結果を判断できるだけのFAX番号が必要です。ところが、FAX番号は電話番号ほど公開されていません。Urizoが収集した企業データ(2026年11月時点)では、電話番号は企業を見分けるために集めている項目なのですべてに入っている一方、掲載情報のうちFAX番号が載っていたのは約16%でした。
Urizoの収集データでは、割合は掲載サイトによって1%未満から9割台まで違います(日本の全企業の割合ではありません)。主な掲載サイトは次のとおりです。
| 掲載サイト(収集元) | FAX番号が載っていた割合 | 向いている送り先 |
|---|---|---|
| 楽天トラベル | 約9割 | 宿泊施設 |
| ハローワーク(求人) | 約9割 | 求人を出している中小企業全般 |
| Goo-net | 約8割 | 自動車販売・整備 |
| アットホーム | 約75% | 不動産会社 |
| iタウンページ | 約3割 | 幅広い業種(件数が多い) |
| ぐるなび | 約1割 | 飲食店 |
| マピオン | 1%未満 | FAXDMには不向き |
Urizoで送り先を集めるときは、件数の多さだけでなく、送り先の業種でFAX番号が載りやすい掲載サイトを選ぶと、比較に必要な件数をそろえやすくなります。たとえば求人を出している会社に送るならハローワーク、不動産会社ならアットホームが候補になります。掲載サイトの情報は、使う前に、各サイトの利用規約を確かめてください。
送信前に確かめるチェックリスト
曜日・時間帯を決めたら、配信の前に次の点を確かめます。どれか1つでも漏れると、送信時間を工夫した効果が苦情や不達で打ち消されます。
- 送り先の業種の休業日・営業時間を確かめ、休み明けに届く日を選んだ
- 件数と配信の速さから、最後の送信先に届く時刻が営業時間内に収まることを確かめた
- 原稿に会社名・連絡先と配信停止の受付先を入れた
- 配信停止の依頼があった番号・取引先・苦情のあった番号をリストから除いた
- 比べたい条件以外(原稿・リスト・特典)をそろえた
FAXDMの全体像(リストの用意から原稿・配信・効果測定まで)は FAXDMのメリットと始め方の記事 にまとめています。
よくある質問
営業時間外や土日に送ってよいか、反応がなかった相手に送り直してよいかなど、FAXを送るタイミングについての質問に答えます。
営業時間外にFAXを送るのは失礼ですか?
急ぎの連絡でなければ避けるのが無難です。法人のオフィス宛てで、始業前の7〜8時台に届く程度なら、出社後に確認されるため大きな問題にはなりにくいでしょう。夜間に送らざるを得ない場合は、送付状にお詫びを添え、翌朝に電話で確認します。
土日にFAXDMを送ってもよいですか?
土日が休みの会社宛てなら、避けたほうがよいでしょう。月曜の朝にほかのFAXとまとめて確認されるため、埋もれやすくなります。前述の調査でも、土日に送った施策は反響ありの1.2%ずつにとどまります。土日が営業日の飲食店・小売店・不動産会社などに送る場合は、その業種の「休み明け」を基準に考えます。
反応がなかった相手に、別の曜日でもう一度送ってもよいですか?
配信停止の依頼がなければ、間隔を空けて送り直すこと自体は可能です。ただし、同じ原稿を短い間隔で繰り返すと、相手の用紙代の負担と苦情が増えます。1〜2か月ほど空けて原稿や特典を変え、配信停止の受付先を必ず入れて送ってください。
まとめ
FAXは相手の営業時間内に届くよう送り、深夜・早朝・休日は避けます。FAXDMは、休み明けの曜日の、始業前か昼休み前後に届けるのが出発点です。 ネクスウェイの2024年の調査では、反響があった施策は月曜・火曜に送ったものが多く、時間帯では、日中は午前8時以前・11時台・12時台で反響ありが反響なしを上回っていました。ただし、件数は約130人分で、業種によって当たりの時間は変わります。
一般的な目安で候補を2〜3に絞ったら、同じ原稿・同じ条件のリストで1つの条件だけを変えて送り、自社の送り先に合う曜日・時間帯を確かめてください。
Urizoの無料版で、企業リストを1,500件まで実際に収集できます。
配信の作業も任せたい方は、ぜひFAXDM配信サービスをご活用ください。
【初めて原稿を作成する方必見! FAX原稿作成マニュアル~完全版~