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メルマガ(メール)開封率の平均|業界別の目安と測り方、上げるコツ

メルマガ(メール)開封率の平均と測定方法、開封率を上げるコツの解説

メルマガの開封率の平均は、配信サービスBenchmark Emailの2026年版レポートで全体25.54%、日本33.74%です。 ただし、平均は業界や読者との関係で19〜64%まで開きます。また、2021年に始まったAppleの「メールプライバシー保護」以降は、開封率が実際より高く出ることもあります。平均と比べるだけでなく、自社の過去の数字やクリック率とあわせて判断してください。

開封率の計算方法と業界別の平均、Appleの仕様変更の影響、測り方と上げるコツのほか、法人向けにメールを送る前に確かめたい「メールアドレスが分かる企業の割合」をUrizoの収集データで紹介します。内容は2026年11月時点の情報です。

開封率は「誰に送るか」でも大きく変わります。
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目次

メルマガの開封率とは、受信者に届いたメールのうち、開封されたメールの割合です。「開封数÷到達数×100」で計算します。 配信したメールが開封されなければ、本文に書いた情報もリンクも読者の目に触れません。そのため開封率は、件名や差出人名、配信のタイミングがうまく働いているかを確かめる最初の指標として使われています。

一方で、開封率は「開いたかどうか」しか表さず、内容を読んだか、申し込みにつながったかまでは分かりません。

メールの開封率は、次の計算式で求めます。分母は「配信数」ではなく、エラーで戻ってこなかった「到達数(有効配信数)」を使うのが一般的です。

開封率(%)= 開封数 ÷ 到達数 × 100

たとえば1,000通を配信し、宛先不明などで30通が届かず、970通のうち291通が開封された場合、開封率は291÷970×100=30.0%です。分母を配信数の1,000通にすると29.1%になり、同じメールでも0.9ポイントずれます。配信サービスを乗り換えたときや、他社の平均と比べるときは、分母が到達数か配信数かを先に確かめてください。

開封数には、1人が何度開いても1回と数える「ユニーク開封数」と、開いた回数をすべて数える「延べ開封数」があります。開封率の比較には、ユニーク開封数を使うのが基本です。延べ開封数で計算すると、同じ人が何度も開いたメールほど開封率が高く見えてしまいます。

開封は、メールの本文に埋め込んだ小さな画像(トラッキング用の画像、いわゆるビーコン)で検知します。受信者がメールを開くと、メールソフトがその画像を配信サービスのサーバーから読み込み、「この宛先のメールが開かれた」と記録される仕組みです。

そのため、開封を測るには、画像を埋め込めるHTML形式でメールを作る必要があります。受信者が画像を自動で表示しない設定にしている場合や、外部の画像を読み込まないようにしている企業のメール環境では、メールを読んでいても開封として数えられません。反対に、受信者が開く前にメールソフトやサーバーが画像を先に読み込むと、読んでいないのに開封と数えられます。この仕組みは Appleのメールプライバシー保護の節 で詳しく説明します。HTMLメールの作り方と注意点は HTMLメールの作り方・作成時の注意点 で解説しています。

テキスト形式のメールには画像を埋め込めないため、開封率は測れません。テキストメールで反応を確かめたい場合は、本文のURLにパラメーターを付けてクリック数を測ります。

法人向けのメールでは、取引先とのやり取りに近いテキスト形式を選ぶ会社も少なくありません。開封率を測りたいのか、読みやすさや受信環境への配慮を優先するのかを決めてから形式を選んでください。HTML形式とテキスト形式を両方送る「マルチパート」で配信すると、受信者の環境に合う形式で表示され、HTML側で開封を測れます。

全業種の平均は25.54%、日本は33.74%です(Benchmark Email、2026年版)。 同レポートに掲載された業種別の表(32業種)では、19.14%から64.27%まで3倍以上の差があります。 開封率がどれくらいなら良いかは、平均だけでは決められません。平均は、どの配信サービスの利用者を、いつ、どの国・業界で集計したかで変わります。他社の記事で見かけた数字と比べるときは、調査の発行元と年を確かめてから使ってください。

メール配信サービスのBenchmark Emailが公開している 「業界・地域別メルマガ平均開封率レポート【2026年版】」 は、同サービスの約68,000ユーザーの配信データを、90以上の業種・21の地域で集計したものです。全体の平均は次の通りです。

対象 開封率 クリック率 配信停止率
全体(21地域) 25.54% 1.45% 0.10%
日本 33.74% 1.30% 0.01%
アメリカ・カナダ 27.69% 1.18% 0.14%
ヨーロッパ 26.10% 0.62% 0.84%

出典:Benchmark Email「業界・地域別メルマガ平均開封率レポート【2026年版】」。集計期間はレポートに記載がありません。BtoB(法人向け)とBtoC(個人向け)は分けずに集計されています。

日本の開封率は全体平均より約8ポイント高い一方、クリック率は全体平均より低くなっています。「開封はされるが、リンクまでは押されにくい」傾向があるため、日本向けの配信では開封率だけでなく、クリック率の目安も一緒に持っておくと判断を誤りにくくなります。

同じレポートの業種別の数字から、法人向けの配信が多い業種と、比較のために個人向けの代表的な業種を抜き出しました。自社に近い業種の行を目安にしてください。

業種 開封率 クリック率
建築 32.07% 1.77%
製造業(機械) 30.16% 2.32%
ITサービス 28.16% 0.61%
人材紹介・採用 27.85% 0.29%
法律サービス 22.92% 1.79%
経営コンサルティング 22.79% 2.07%
マーケティング・広告 19.14% 1.75%
銀行 37.72% 1.98%
不動産(住宅) 30.13% 1.29%
病院・医療 21.44% 1.45%
スーパーマーケット 43.49% 8.05%
政府・官公庁 64.27% 3.15%

出典:Benchmark Email「業界・地域別メルマガ平均開封率レポート【2026年版】」の業種別の表から抜粋(全業種の平均は開封率25.54%、クリック率1.45%)。

官公庁や銀行、スーパーのように、受信者が「自分に関係のある知らせ」と受け取りやすい送り手ほど開封率が高いと考えられます。反対に、マーケティング・広告のように宣伝色の強いメールを送ることが多い業種は低くなっています。表に抜き出した法人向けの7業種では、マーケティング・広告(19.14%)を除く6業種が20〜30%台で、ITサービスや人材紹介はクリック率が1%を下回ります。

送り手の従業員規模別では、0〜25人が21.11%、25〜100人が21.50%、100〜250人が22.24%、250〜1,000人が23.70%、1,000〜1万人が28.45%でした(同レポート)。小さな会社が平均を下回っていても、規模の近い会社の平均と比べれば大きく外れていないこともあります。

目安は、業界の平均よりも「自社の直近3〜6か月の平均」で決めます。業界平均は、読者との関係や配信の目的が違う会社をまとめた数字なので、目標の上限・下限の参考にとどめます。

たとえば、法人向けのITサービスで、過去6か月の開封率が平均22%だった場合を考えます。業界平均の28.16%より低いからといってすぐに作り直す必要はありません。まずは「22%を下回った回」の件名・配信日時・配信先を並べ、下がった回に共通する点を探します。同じ読者に同じ条件で送っているのに数ポイント下がり続けるなら、件名や頻度の見直しが必要です。

比べ方 向いている場面 注意点
業界の平均と比べる 配信を始めたばかりで、自社の過去の数字がないとき 集計した配信サービス・年・国で数字が変わる
自社の過去の平均と比べる 毎月の配信で、改善できたかを確かめたいとき 配信先リストが大きく変わった月は比べない
配信先の区分ごとに比べる 既存顧客・見込み客・休眠客など、読者の種類が混ざっているとき 区分ごとの件数が少ないと、1人の行動で率が大きく動く

開封率は読者との関係の深さでも大きく変わります。購入者や問い合わせをした人に送るメルマガと、名刺交換や展示会で接点ができた程度の相手に送るメールを、同じ目標で評価しないようにしましょう。

Appleの「メールプライバシー保護」が有効だと、送信者は開封されたかどうかを確かめられず、開封率は実際より高く出ることがあります。 対象はiPhoneやMacの「メール」アプリです。 2021年6月に発表され、同年秋のiOS 15から使えるようになった機能です。Appleの「メール」アプリを使う受信者が多い配信リストほど、開封率の数字の意味が変わっています。

Appleのサポートページ 「iPhoneでメールプライバシー保護を使用する」 では、この機能をオンにすると、IPアドレスが隠され、「あなたに送信したメールメッセージが開かれたかどうか送信者が確認することもできなくなります」と説明されています。

具体的には、受信者が開く前に、Apple側がメールに含まれる画像を先に読み込みます。開封の検知に使う画像も読み込まれるため、配信サービスには「開封された」と記録されます。メール配信サービスのTwilio SendGridは、開発者向けの解説 「Understanding Apple Mail Privacy Protection and Open Events」 で、送信者は受信者による実際の開封とこの先読みによる開封を区別できず、ユニーク開封数が実際より多く出ると説明しています。

下の図は、通常の受信とメールプライバシー保護が有効な場合で、「開封」と記録されるまでの流れがどう違うかを並べたものです。

通常は受信者がメールを開いて画像を読み込むと開封と記録されるが、Appleのメールプライバシー保護が有効だと受信者が開く前にAppleが画像を先に読み込み、開封と記録されることを比べた図

この影響で、配信内容を変えていないのに開封率が急に上がる、Appleの「メール」アプリを使う読者が多いリストほど開封率が高く出る、といったことが起こります。2021年秋より前の開封率と、それ以降の開封率をそのまま比べるのは避けてください。

開封率は「同じ読者に送った回どうしの比較」に使い、成果はクリック率やコンバージョン率で判断します。次の3つを組み合わせれば、開封率が高く出ていても読み違えを防げます。

  • クリック率を主な指標にする:Appleの先読みではリンクは押されないため、開封率より影響を受けにくい
  • 先読みの開封を分けて見る:配信サービスがAppleの先読みによる開封を判定できる場合は、除いた数字で比べる
  • 同じ条件どうしで比べる:件名のテストは同じ配信リストを無作為に分け、同じ日時に送って差を見る

件名を2通り用意して比べるABテストでも、開封率の差だけで勝ち負けを決めず、クリック率の差も見てから決めてください。テストの進め方は メルマガのABテストのやり方とよくある失敗例 で詳しく解説しています。

メルマガの効果測定には、到達率・開封率・クリック率・コンバージョン率・配信停止率の5つを使います。開封率はその入り口の指標です。 どの段階で読者が離れているかが分かれば、直すのが件名か、本文やリンク先か、配信リストかを切り分けられます。

指標 計算式 分かること 低いときに見直す点
到達率 到達数÷配信数×100 宛先に正常に届いたか 配信リストの古さ、送信ドメインの認証設定
開封率 開封数÷到達数×100 件名・差出人名で開く気になったか 件名、プリヘッダー、差出人名、配信日時
クリック率 クリック数÷到達数×100 本文を読み、詳しく知りたいと思ったか 本文の構成、リンクの位置と文言
コンバージョン率 成果の数÷クリック数(または到達数)×100 申し込み・購入まで進んだか リンク先のページ、申し込みフォーム
配信停止率 配信停止数÷到達数×100 内容や頻度が読者に合っているか 配信頻度、配信先の区分、内容の一貫性

配信1,000通の場合の流れを、仮の数字で見てみます。到達970通(到達率97.0%)、開封291通(開封率30.0%)、クリック15件(クリック率1.5%)、資料請求3件(クリックからのコンバージョン率20.0%)だったとします。この場合、資料請求を倍にするなら、開封を倍にするよりクリック率を1.5%から3%に上げるほうが手をつけやすいことがあります。どの段階の数字が平均から最も離れているかを見て、直す場所を決めましょう。

メルマガ1,000通を配信したとき、到達970通、開封291通、クリック15件、資料請求3件と段階ごとに減っていく様子を仮の数字で示した図

図のように、割合で見て最も大きく減るのは開封からクリックの段階で、開封した291通のうちクリックされたのは15件(約5%)です。開封率だけを追っていると、この段階の改善が後回しになりがちです。

到達率は、配信したメールのうち、エラーで戻ってこずに受信者のサーバーへ届いた割合です。配信サービスによっては送信成功率とも呼ばれます。宛先のメールアドレスが間違っている、退職などでアドレスがなくなっている、受信側のサーバーが一斉配信を拒否している、といった場合に下がります。

メール配信システムの多くは、届かなかったメール(バウンス)を自動で検知し、何度も届かないアドレスを配信対象から外す機能を持っています。到達率が下がっているときは、まず古いアドレスが多く残っていないか、送信ドメインの認証(SPF・DKIMなど)を設定しているかを確かめてください。

開封率は、届いたメールのうち何%が開封されたかを表す指標です。件名・差出人名・配信日時の良し悪しを確かめるのに使います。

開封率が下がる主な原因は、件名に興味を持たれなかった、差出人が誰か分からず後回しにされた、迷惑メールフォルダに振り分けられた、の3つです。迷惑メールフォルダに入っている場合は到達率が下がらないため、開封率だけが急に落ちることがあります。テスト用に複数のメールサービスのアドレスへ送り、受信トレイに届くかを見れば、原因を切り分けられます。

開封率が前回より大きく上がった・下がったときに、どの数字を見れば原因を絞り込めるかを、下の図にまとめました。

開封率が上がったときはクリック率も上がったか、下がったときは到達率も下がったかを確かめ、原因の候補を4つに絞り込む分かれ道の図

クリック率は、届いたメールのうち、本文のリンクがクリックされた割合です。Benchmark Emailの2026年版レポートでは、全体の平均が1.45%、日本が1.30%でした。Appleのメールプライバシー保護の先読みではリンクは押されないため、クリック率は開封率より本文が読まれたかを測りやすい指標です。ただし法人宛てでは、受信側のセキュリティ製品がリンクを自動で確かめ、クリックに数えられることもあります。

開封率が平均以上でもクリック率が低い場合は、件名で期待させた内容と本文がずれている、リンクが本文の下のほうにしかない、といった原因が考えられます。開封した人のうち何%がクリックしたかを見る「開封後クリック率(クリック数÷開封数)」も、本文の出来を測るのに役立ちます。

コンバージョン率は、購入や資料請求、セミナー申し込みなど、メールの目的を達成した割合です。メールマーケティングの最終的な目標にあたる指標で、分母にクリック数を使うか到達数を使うかを社内で決めておくと、月ごとの比較がぶれません。

コンバージョンは、メールのリンク先のページで起こるため、リンクにパラメーターを付けてアクセス解析ツールで測ります。開封率・クリック率が順調でもコンバージョン率が低いときは、リンク先のページの内容や申し込みフォームの入力項目を見直します。

配信停止率は、届いたメールのうち配信停止の手続きをされた割合です。Benchmark Emailの2026年版レポートでは全体の平均が0.10%、日本は0.01%でした。急に上がったときは、配信頻度を増やした、読者の関心と違う内容を送った、といった変化がなかったかを振り返ります。

配信停止された読者は今後メールを読まない人なので、開封率の分母から外れ、短期的には開封率がわずかに上がることもあります。開封率が上がっても配信停止が増えているなら、読者が離れているサインです。

一斉配信のメルマガの開封率は、メール配信システムの計測機能で測るのが基本です。アクセス解析ツールは、クリック後の行動を測るのに使います。 取引先に送る1通ずつのメールであれば、OutlookやGmail(Google Workspace)の開封確認も使えます。

多くのメール配信システムは、開封検知用の画像の埋め込みと開封数の集計を自動で行い、到達率・開封率・クリック率・配信停止率をまとめて表示します。配信ごとの比較や、開封・クリックした読者の一覧も確認できるため、開封率を継続して追うならこの方法が手軽です。

配信システムを選ぶときは、開封率の分母が到達数か配信数か、Appleの先読みによる開封を区別して表示できるか、リンクごとのクリック数が見られるかを確かめておきます。そうすれば、後で数字の意味に迷いません。ステップメールのように、読者の行動に合わせて自動で送る機能を使う場合の考え方は ステップメールの仕組みと配信するメリット で紹介しています。

Googleアナリティクスは、メールから自社サイトに来た人の行動を測るのに向いています。メール内のリンクに「utm_source=newsletter」「utm_medium=email」などのパラメーターを付けて配信すると、GA4のレポートでメール経由の訪問数や問い合わせ数を確かめられます。

以前は、旧版のユニバーサルアナリティクスで画像の読み込みをイベントとして記録し、開封数を数える方法も紹介されていました。しかし 標準のユニバーサルアナリティクスは2023年7月1日に計測データの処理を停止 しており、その方法は使えません。開封率は配信システムで、クリック後の行動はGA4で測る、と役割を分けてください。

メールソフトの開封確認は、相手のメールソフトから返ってくる通知で、1通ずつ確かめるためのものです。メルマガの開封率は測れません。 取引先に送った見積もりや日程調整のメールが読まれたかを知りたいときに使います。

比べる点 開封確認(開封通知) 配信システムの開封率
仕組み 相手のメールソフトが「開封しました」という通知メールを送り返す 本文に埋め込んだ開封検知用の画像が読み込まれた回数を数える
相手の承認 多くの場合は必要。相手は送信を断れる(組織の設定によっては自動で返る) 不要(画像を表示しない設定なら数えられない)
向いている使い方 大事な1通が読まれたかを確かめる 一斉配信の反応を割合で比べる
注意点 返ってこなくても未読とは限らない Appleの先読みで、開いていなくても開封と数えられることがある

開封確認の返信は、相手に強制できません。Microsoftのヘルプにも、受信者は開封確認の送信を断ることができ、送信を強制する方法はないと書かれています。Gmailのヘルプによると、グループのメーリングリスト宛てに送ったメールには、開封確認が届きません。

新しいOutlook(Windows)とOutlook on the webでは、メールの作成画面で「オプション」タブを開きます。「追跡」にある「開封確認メッセージの要求」をオンにして送ります。相手からの要求にどう応えるかは、「設定」→「メール」→「メッセージ処理」の「開封確認」で選べます。クラシックOutlookでは、作成画面の「オプション」タブの「追跡」グループで同じ項目にチェックを入れます。Gmail・Yahoo!メールなどのアカウントをIMAP・POPでOutlookに追加している場合は、この機能を使えません。個人のOutlook.comのアカウントでは、Microsoft 365を契約していないと開封確認を要求できません( Microsoftサポート「開封確認と配信確認を追加および要求する」 、2026年11月時点)。

Gmailの開封確認は、会社や学校で使うGoogle Workspaceのアカウントだけの機能で、個人の「@gmail.com」のアカウントでは使えません。使える場合は、作成画面の右下にある「その他のオプション」から「開封確認をリクエストする」を選んで送ります。項目が出てこないときは、管理者が機能をオンにしていない可能性があります( Gmailヘルプ「開封確認のリクエストと返信」 、 Google Workspace管理者ヘルプ「ユーザーが開封確認をリクエストできるようにする」 、2026年11月時点)。

開封確認を毎回付けると、相手に負担や警戒感を与えることもあります。Microsoftのヘルプでは、頻繁に要求すると開封確認を送ってもらえる可能性が下がるとして、大事な1通に絞ることを勧めています。1対1の営業メールで開いてもらう件名の付け方や送る時間帯は、 営業メールの件名・配信時間の決め方と例文 で解説しています。

開封率を上げるには、件名・プリヘッダー・差出人名の「受信一覧での見え方」と、配信の時間帯・頻度・配信リストを見直します。 一般社団法人日本ビジネスメール協会の 「ビジネスメール実態調査2026」 (2026年4月、仕事でメールを使う1,293人が回答)では、1日に受け取るメールの平均は46.49通でした。その中で開いてもらうには、受信一覧を見た時点で「自分に関係がある」と伝わる必要があります。

  • 件名:受信一覧で切れない前半に、読者の得になることを書く
  • プリヘッダー:件名で書き切れない中身を1文で補う
  • 差出人名:会社名だけでなく、サービス名や担当者名で誰からか分かるようにする
  • 曜日・時間帯:読者が受信トレイを確認する時間に合わせ、自社の結果で調整する
  • 配信頻度:読者が受け取る前に予想できる間隔を決め、急に増やさない
  • 配信リスト:内容に関心がある相手に絞り、届かないアドレスを整理する

開封率を大きく左右する要素の一つが件名です。受信者は件名を見て、今読むべきメールか、後回しでよいかを判断します。メルマガのタイトル(件名)を考えるときは、次の3点を満たしているかを確かめてください。

重要な情報が冒頭付近に書かれているか

受信一覧に表示される件名の文字数は、端末や画面の幅で変わり、スマートフォンでは後半が省略されることがよくあります。読者にとっての得や期限など、伝えたいことは件名の前半に置きましょう。

〇良い例:【今月末まで】導入費0円キャンペーンのご案内
×悪い例:キャンペーンのご案内 今月末まで導入費0円

文字数は絞られているか

件名には要点だけを書き、詳しい説明は本文に回します。言いたいことを1つに絞ると、自然に短くなります。

〇良い例:導入実績2,000社以上|業務改善ツールのご案内
×悪い例:業務改善に役立つツールをお探しのお客様へ|導入実績2,000社以上のおすすめツールのご案内です

緊急性・重要性が感じられるか

具体的な期限や数量を入れると、今確認すべきメールだと伝わります。ただし、毎回「本日限り」と書くと読者に見抜かれ、かえって開かれなくなるため、本当に期限がある回だけにしましょう。

〇良い例:11月20日締切|導入事例セミナーの残り10席
×悪い例:お得なセミナーのご案内です

プリヘッダーとは、受信一覧で件名の横や下に表示される概要文です。HTMLメールでは、本文の冒頭とは別にプリヘッダーの文を設定できます。設定しないと、本文の最初の行(「メールが正しく表示されない方はこちら」など)がそのまま表示されてしまうことがあります。

件名で伝え切れなかった中身を1文で補うと、開く理由を増やせます。たとえば件名が「導入事例セミナーの残り10席」なら、プリヘッダーには「製造業3社の担当者が、問い合わせを2倍にした手順を話します」のように、参加すると何が分かるかを書きます。メールソフトによってはプリヘッダーが表示されないため、最も大事な情報は件名に入れておきましょう。

差出人名を具体的にすると、開封すべきメールだと気づいてもらいやすくなります。「株式会社〇〇」だけでなく「〇〇(サービス名)/株式会社〇〇」「株式会社〇〇 山田」のように、読者が覚えている名前を入れます。

差出人名を設定しないまま配信すると、メールアドレスがそのまま表示される場合があります。仕事で1日に数十通のメールを受け取る人にとって、差出人が分からないメールは後回しにされがちです。テスト配信で、パソコンとスマートフォンの受信一覧にどう表示されるかを確かめてから、本番の配信に進んでください。

メールは24時間いつでも送れますが、読者が受信トレイを確かめる時間に届くと、ほかのメールに埋もれにくくなります。法人向けと個人向けでは、メールを見る時間帯が違います。

法人向けの場合は、始業直後や昼休み明けにメールを確認する人が多いと言われ、その少し前に届くよう配信する会社もあります。休み明けの月曜の朝や月末月初は、業務連絡が多く埋もれやすいため避ける会社もあります。個人向けの場合は、通勤時間帯や昼休み、夜にくつろぐ時間、休日が候補になります。

ただし、最適な時間は読者によって違います。同じ内容のメールを配信リストの半分ずつ別の時間に送り、開封率とクリック率を比べると、自社の読者に合う時間が分かります。1回の結果で決めず、数回繰り返して傾向を見てください。

メルマガの配信頻度はどのくらいが適切か、決まった正解はありません。「週1回」「毎月第2火曜」のように間隔を決めて守り、読者が次のメールを予想できるようにします。伝えられる情報の量と、読者がどのくらいの間隔なら負担に感じないかで決め、迷ったら月1〜2回から始めて配信停止率を見ながら調整します。

頻度を急に増やすと、開封率が下がるだけでなく、配信停止や迷惑メールの報告が増えることがあります。頻度を変えるときは、配信停止率を一緒に見て、上がっていないかを見ます。新しく登録した読者に、決まった順番で数通を送るステップメールを組み合わせる方法もあります。シナリオの組み方は ステップメールのシナリオの作り方 を参考にしてください。

受信者の関心と合っているメールほど、開封される割合は高くなります。全員に同じメールを送るのではなく、業種・地域・過去の購入や問い合わせの有無などで配信先を分け、それぞれに合う内容を送ると、開封率の改善につながります。

届かないアドレスや、長いあいだ開封もクリックもしていない読者を配信リストに残しておくと、開封率が下がり、届かないアドレスの分だけ到達率も下がります。何度も届かないアドレスは配信対象から外し、半年から1年反応のない読者には配信を続けるかを確かめるメールを送るなど、定期的に整理しましょう。

まだ接点のない法人にメールを届けたい場合は、配信リストをどう用意するかが最初の課題になります。広告や宣伝のメールを送るときは、特定電子メール法のルール(原則として受信者の同意を得る、送信者名や配信停止の方法を表示するなど)を守る必要があります。公開されているアドレスへ送る場合の扱いも含めて、 営業メールと特定電子メール法の注意点 で確認してください。

法人のメールアドレスを業種・地域で絞り込んで集める方法と、メールアドレスが載っている企業だけを集める場合の料金は、 Urizoのメールアドレスリスト作成 のページで確かめられます。無料版でも1,500件まで収集できます。

法人向けの新規開拓では、開封率の前に「メールアドレスが分かる相手が何社いるか」を確かめます。 Urizoの収集データでは、メールアドレスが載っていたのは掲載情報の1割に届きませんでした。 開封率は届いた相手の中での割合なので、メールアドレスが手に入らない企業は分母にも入りません。相手の業種や情報源で届けられる相手の数が大きく変わるため、配信の計画はその数を見てから立ててください。

Urizoが収集した企業データ(2026年11月時点)では、各サイトの掲載情報のうちメールアドレスが載っていたのは約7%、14件に1件ほどでした。どの情報源に載っていた企業かで見ると、ほぼ0%から9割台まで大きな差があります。

数え方 メールアドレスが載っていた割合(Urizoの収集データ)
掲載情報ごと(同じ企業もサイトごとに数える) 約7%
掲載サイトによる差 ほぼ0%〜9割台

集計方法:Urizoが各サイトから収集した企業データについて、メールアドレスの項目が入っている割合を出しました(2026年11月時点)。日本の全企業を調べたものではなく、Urizoが収集した企業の中での割合です。

ネットショップの運営会社のように、問い合わせをメールで受ける業種はメールアドレスを公開していることが多くあります。一方、来店や電話予約が中心の飲食店などではほとんど分かりません。たとえば1,000社にメールを届けたい場合、割合が全体と同じ約7%なら1.4万件ほどの掲載情報を集める計算になります。業種や地域で絞り込むと割合はさらに変わるため、配信計画は「集める件数×メールアドレスがある割合」で見積もりましょう。

送り先は、自社の顧客や名刺、展示会・セミナーで接点を持った相手から集めるのが基本です。公開されている掲載情報は、使う前に、各サイトの利用規約を確かめてください。

収集できるのは、各サイトに掲載されている連絡先のアドレスです。代表アドレスや問い合わせ窓口のこともあり、担当者個人のアドレスとは限らないため、件名と差出人名で「誰あての、何の連絡か」がすぐ分かるようにしておくと、社内で担当者に回してもらいやすくなります。

メールアドレスが載っていない掲載情報は9割以上あり、それらの企業にはメール以外の手段で接点を作ります。相手の会社の問い合わせフォームから送る、郵送でダイレクトメールを送る、FAXで案内を送る、電話をかける、といった方法です。

手段 届けられる相手 反応の測り方
メール メールアドレスあり(Urizoの収集データでは掲載情報の約7%) 開封率・クリック率
問い合わせフォーム Webサイトに問い合わせフォームがある企業 返信・リンクのクリック
郵送DM 住所が載っている企業(同データでは掲載情報のほぼすべて) 問い合わせ・専用URLやQRコードへのアクセス
FAXDM FAX番号あり(同データでは掲載情報の約16%、6件に1件) 返信FAX・問い合わせ

郵送DMは封筒やはがきを開けたかを機械で測れないため、メルマガの開封率とは測り方も数字の意味も違います。郵送DMの開封率と反応率の目安は 郵送DMの開封率の平均と計算方法 で解説しています。メールでの新規開拓全体の進め方は メール営業のコツ も参考にしてください。

Urizoでは、メールアドレスが載っている企業だけに絞って収集する方法も選べます。
メールで届かない企業には、問い合わせフォームからの営業を代行するサービスもあります。
無料版で1,500件まで収集し、メールアドレスが取れる割合を確かめられます。

開封率の数字は配信先や業界で変わるため、以下の回答では数字よりも判断の仕方を示します。

Q. 開封率が急に上がったのですが、喜んでよいですか?

A. 件名や配信先を変えていないのに急に上がった場合は、受信側の仕組みの影響を疑ってください。代表的なのは、Appleの「メールプライバシー保護」による画像の先読みです。Appleの「メール」アプリを使う読者の割合が増えると、配信内容が同じでも開封率は上がります。クリック率や問い合わせ数が同じように増えているかを確かめ、増えていなければ開封率の上昇だけで成果が出たとは判断しないでください。

Q. 営業メールの開封率も、メルマガの平均と比べてよいですか?

A. 比べないほうが安全です。メルマガは自社に登録した読者に送るのに対し、新規開拓の営業メールは、まだ接点のない相手に送るため、開封率の前提が違います。営業メールは、返信率や商談につながった件数で評価するほうが実態に合います。1対1の営業メールの書き方は 営業メールの件名・配信時間の決め方と例文 を参考にしてください。

Q. 開封率はどのくらいの配信数があれば信頼できますか?

A. 配信数が少ないと、数人の行動で開封率が大きく動きます。たとえば100通の配信では、開封が3人増えるだけで開封率が3ポイント変わります。配信数が少ない場合は、1回ごとの数字ではなく、3回分や1か月分を合計した開封率で比べると、たまたまの上下に振り回されにくくなります。

Q. 開封率とクリック率、どちらを重視すべきですか?

A. 成果を判断するならクリック率を重視し、開封率は件名や配信時間を比べるための指標として使うのがおすすめです。Appleの仕様変更以降、開封率は実際より高く出ることがあるためです。ただし、開封されなければクリックも起こらないため、開封率が大きく下がったときは件名や到達状況を見直すサインとして使えます。

メルマガの開封率の平均は全体25.54%、日本33.74%(Benchmark Email、2026年版)ですが、業界や読者との関係で大きく変わります。 自社の目安は、業界平均より自社の過去の数字で決め、同じ条件の配信どうしで比べましょう。Appleのメールプライバシー保護以降は開封率が高く出ることがあるため、成果はクリック率やコンバージョン率で確かめてください。

開封率を上げるには、件名・プリヘッダー・差出人名の見え方を整え、配信時間と頻度を自社の結果で調整し、関心のある相手に絞った配信リストを用意します。法人に新しくメールを届けたい場合は、メールアドレスが載っているのは掲載情報の1割に届かないことを前提に、集める情報源と件数を決めてから配信を計画してください。業種・地域で絞った法人のリストを作りたい場合は、 Urizoの無料版 で実際に収集して確かめられます。

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